「IELTSリーディングが本番になると読めません」

こんにちは。藤本です。

いつも思うのですが、IELTSの本番は、それまで準備してきたものの総和がスコアとして出される場になります。

だからどこかの準備を怠れば、その分、スコアが低くなってしまいます。

 

特に練習と本番とのギャップが大きいセクションとしてリーディングが挙げられます。

「練習だと普通に読めるのに、本番になると、内容が頭に入ってこないです」

というご相談をよく受けます。

 

これは、大きく3つの原因がありますね。

 

1.リスニングの影響

リーディングの前に行われるリスニングセクションで、思ったより聞き取れなかった、答えられない質問があった、という結果になると、その直後に行われるリーディングで気持ちを引きずってしまい、集中できないケースです。

 

2.スロースタート

リーディングの最初から集中モードが作れないパターンです。

特に初見の文章に対して、最初から集中できないため、前半意味が頭に入ってきません。

 

3.時間のプレッシャー

60分で終わらなければならないプレッシャーが、後半になればなるほど強くなってきます。

最後の長文に入った時点で残り時間20分以下になり、ほとんど内容ではなく、単語を表面的に読むような感じになってしまうパターンです。

 

こう書くと気づけると思いますが、これらは、いずれも技術ではなく、メンタルの持ち方の問題なんですよね。

こうならないようにメンタルの持ち方を普段からイメージトレーニングをしていく必要があります。

 

リスニングもリーディングも、自分の自己判断とスコアが一致しないことなんてよくあります。

リスニングは10問間違っても7.0ですから、1-2問空欄でも、7.0獲れることは普通にあります。

本番では、その1-2問が随分大きく感じるものです。

しかし、それでリーディングの分かるはずの問題を落とすなんてもったいないことです。

終わったことはどうしようもないので、とにかく目の前のリーディングに集中しましょう。

 

スロースターターな人は、最初の1秒目から集中していくトレーニングをすると良いです。

例えば、あるルーチンを決める、なんて良いですね。

私は昔から集中したいときは、目をつぶって、おでこから鼻にかけて指で一本の線を書きます。

そして、目をつぶった状態で、その1本の線をずっと1本にし続けるように集中します。

気持ちが乱れていると、その線が2本になったり、3本になったりするので、もう1回指で線を書きます。

こんな感じで、何か儀式を決めて、それを合図に集中状態に入れるように、普段から習慣化しておくと良いですよ。

 

時間のプレッシャーは、多くの人がリーディングでやられる魔物です。

しかし、ここでも冷静に、10問間違えても7.0(アカデミックの場合)であることを思い出しましょう。

最後まで解けなくても、7.0行きます。

それよりは焦らず、自分のペースで解けるところまで集中力を保つことの方がスコアにつながります。

実際に、1問目も2問目も3問目も、最後まで解ききれずに終えた人が7.5を出した、ということもあります。

時間がなくて解けなかったところは、適当に埋めてしまえば、選択式の場合は、そのうち何問かが正解になる可能性があります。

それで十分です。

焦らず、集中状態を保つことを優先しましょう。

そして、普段から時間を測って、そのプレッシャーの中で集中力を保つトレーニングをすることも大事ですね。

 

ということで、ここに書いたようなことを意識しながら、普段から平常心を保てる訓練をしていきましょう。

本番で結果を出したければ。

 

Have a good day!