1か月でIELTSを何とかしたい人

こんにちは。藤本です。

IELTSのメールマガジンなどでは、よく質問を頂きます。

すぐにお答えできる質問も多いのですが、中には答えるのが難しい質問があります。

 

特に、この質問を頂くと、答えるのに非常に時間がかかります。

 

それは・・・

 

「試験まであと1か月です。何をしたら良いでしょうか?」

 

という質問です。

結構な頻度で頂く質問です。

 

これ答えがめちゃくちゃ難しいんです。

なぜかというと、答えが「その方が今日まで何をしてきたか」「今の実力と目指す目標とのギャップ」「今後どのくらい時間が使えるか」で変わるからです。

なので、過去の状況、現在の状況、未来の状況を聞かないと、正確に答えられないのです。

 

ということで、いくつかのパターンに分けてお答えをしたいと思います。

 

パターン1

「今まで全く英語の勉強をしていません。必要なスコアは7.0です。IELTSが必要ということに気づいて勉強を開始しようとしています。1か月後の受験が最初で最後のチャンスです。学校の授業はありますが、1日2-3時間は取り組めると思います。」

 

IELTSにまじめにコツコツ取り組んできた方から見ると、あきれてしまうか、なめるなよ、と思ってしまうと思います。

はい、私も残念ながら、この状況を乗り切れる方法を伝えることはできません。

IELTSはそれほど甘いものではない、ということです。

 

しかし、IELTSの大変さについて全く理解していない状態では、無邪気に1か月くらいで何とかなると考えてしまうことも理解できます。(私がそうだったので)

この状況から私ができるアドバイスとしては、まずIELTSの過去問を入手して、問題の水準を理解することです。

そして、最終的には目標スコアを下げるか、目標到達時期を1年先に伸ばすか、どちらかを考えるべきだと思います。

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パターン2

「これまで本格的に英語の勉強をしていませんが、7.0を目指して頑張ることを決めました。最終的には8か月ほどかけて目標を達成したいですが、まず最初の受験が1か月後にあります。その1か月をどう過ごせばよいでしょうか?」

 

8か月かけるという決意はこれまで英語の勉強をしていない場合では、現実的で地に足がついたものだと思います。

8か月あると言っても、学校や仕事がある場合は、決して多くの時間があるわけではないですが、メリハリを利かせて、効率的な順番で取り組むことができます。

最初の1か月にお勧めすることとしては、

1.過去問とIELTSの採点基準を見て、問題形式と求められる水準について理解する

2.IETLS用単語集で単語を暗記する

3.リスニング対策として英語を聞くことを習慣にする

の3つです。

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パターン3

「これまでTOEICやTOEFLの勉強をしてきましたが、IELTSの勉強を始めようと思っています。とりあえず1か月後に受験の予約をしました。どこから取り組んだら良いでしょうか?」

 

TOEICやTOEFLに取り組んでこられた方は、基礎力もあるし、目標到達に時間と労力が必要なことは理解出来ていると思います。

特にTOEFLから転向した方は、TOEFLよりも簡単に思えるところもあると思います。

ただTOEFLと同じテンションで取り組むと痛い目に合うのがライティングです。(私がそうだったので)

なので、過去問を使って、IELTSの設問形式を理解するとともに、ライティング対策に力を入れると良いと思います。

IELTSのライティングは、TOEFLよりも設問が多様で、採点基準が厳しいです。

添削サービスなどを利用しながらIELTS向けのライティング力を付けていきましょう。

 

TOEICから転向される方は、TOEICで900点台を持っているなら、リスニングとリーディングはすぐに適応できると思います。

逆にTOEICにないライティングとスピ―キングがネックになると思います。

市販参考書などを使いながら、ライティングで求められる型や、スピ―キングで使える言い回しをインプットしていくと良いです。

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パターン4

「これまで1年間IELTSの勉強に取り組んできて、受験回数も複数回あります。あと1セクションのスコアが0.5を超えると目標達成です。次の受験まであと1か月です。残り1か月で何をしたら良いですか?」

 

この場合、これまでの蓄積がありますので、これまでの復習を徹底しつつ、あと0.5点を伸ばすための課題を冷静に見極めて、そこを強化することに1か月を使うべきです。

1か月で1セクションを0.5点上げるのは十分に可能です。

問題意識を持ち、そこを集中的に克服していきましょう。

リスニングであれば、過去問を見ながら、IELTS特有のパラフレーズや、1回近いことを言っておきながら、違う内容に言い換える表現などを、重点的に研究して本番に臨むと良いです。

リーディングであれば、同じく過去問を使いながら、本文の中でどういった形で問われている情報が掲載されているかや、FalseとNot Givenの違いなどを改めて研究していきます。

ライティングであれば、解答例を見ながら表現(単語・構文)を暗記していく一方で、実際に時間を測って書きながら添削を受けていきます。

スピ―キングであれば、想定される質問に対して答えを準備して、それを口に出してしゃべる練習をしていきます。

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ということで、他にもパターンはありますが、代表的なパターンについて整理してみました。

ご参考になれば幸いです。