こんにちは。藤本です。
本日はIELTSのライティングでよく見かけるミスについて書いてみます。
それも結構ダメージの大きいミスについて。
それは代名詞の使い方です。
「代名詞は何かを指す」
これが大原則。
しかし、この大原則に反する代名詞を使う方が後を絶ちません。
このミスを犯すと、文法で減点されるのみならず、話の流れがよく分からなくなり、論理展開面でも減点になります。
1つのミスで二重に減点されるダメージの大きいミスです。
では、具体的にどんなミスがあるのでしょうか。
今日は特に頻度の高い3つのミスをご紹介します。
ミスその1 代名詞の単数形・複数形が合っていない
複数名詞を指しているはずなのにitを使っていたり、単数名詞を指しているはずなのにtheyを使っていたり。
こういうミスは結構起こりますよ。
(×)We use computers everyday, but should not depend too much on it.
「我々は毎日コンピュータを使っているが、それに依存し過ぎるべきではない」
このitはcomputersを指すはずですが、computersという複数形を指しているにもかかわらずitという単数になっています。
(〇)We use computers everyday, but should not depend too much on them.
これくらい単純な文章なら想像がつくのでまだ良いですが、複雑な文章では、itが単数の何かを指すと思って、computersとは気づかれない可能性もあります。
ミスその2 代名詞が何も指していない
代名詞は何かを指すはずなのに、何を指しているか全く不明な文章があります。
特にItから始まる構文を好む人は要注意です。
(×)We went to the restaurant. It was very delicious.
「我々はそのレストランに行った。その食事はおいしかった。」
このitは何を指すのでしょう?
まさかrestaurantじゃないですよね。
正しくは「レストランで食べたもの」が2つ目の文章の主語でなければなりません。
(〇)We went to the restaurant. What we ate there was very delicious.
このように、何も指さないitを主語にした文章を何となく作ってしまう人は多いです。気をつけましょう。
ミスその3 代名詞が指す内容が1つに特定できない
読者は、代名詞が何を指すか特定できれば内容を理解することが出来ます。
しかし、時に代名詞が指す候補が2つ以上あって、どちらを指すのか不明な文章があります。
(×)Today, smartphones have many useful functions. They are helpful to us.
「今日、スマートフォンはたくさんの役立つ機能がある。それらは私たちに有益である。」
このtheyは何を指すのでしょう?
smartphonesかもしれないし、functionsかもしれません。
どっちを取っても、2つ目の文章は意味が通じます。
このように指す候補が複数ある場合は、どちらを指すか分かるように記載する必要があります。
(〇)Today, smartphones have many useful functions. These communication devices are helpful to us.
こう書くと、主語はsmartphonesの方を指すことが明確になります。
代名詞だけだと何を指すかが曖昧になるという場合は、このThese+名詞、This+名詞という表現が何を指すか明確にするために便利な表現です。
代名詞は使い方は簡単ですが、気を抜くとこのようなミスをしてしまいますので、注意して使ってくださいね。
Have a good day!