こんにちは。藤本です。
3月も半ばを過ぎて、過ごしやすい日も増えてきました。
毎年この時期になると、私の仕事場の窓の外から「ホーホケキョ」というウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
何だかホッとする鳴き声で癒されます。
さて、先週は立て続けにリーディングについてお問合せをたくさん頂いた週でした。
リーディングで圧倒的に多い課題、それは「時間が足らない」というお悩みです。
60分で長文3つを読んで40問の設問に答えるわけですから、ゆっくりやっているヒマはないですね。
始めて取り組んだ人は、時間内で最後まで行きつけないという人も多いのではないでしょうか?
そこでIELTSの参考書なんかを見てみると
「スキャニング」「スキミング」
というテクニックがよく紹介されています。
だから、それを読んだ人は一生懸命、スキャニング、スキミングを身につけようと考えてしまいます。
それから、速読力を身につけなければ、と考えてひたすら目を早く動かす訓練をしようとする人もいます。
そういったものに頼りたい気持ちはよく分かりますが、私はこういったものは必要ないと考えています。
これらはかなり上級レベルのテクニックになります。
ネイティブだから出来る、というものだと思っています。
実際、私はスキミングなんてとても出来ませんし。
そして、IELTSのスコアを向上させる、という目的を考えた場合、むしろこういったものに取り組むのは害が大きいと思っています。
その代わりに徹底して鍛えるべきことがあります。
それは、
二度読み、返り読みを極限まで無くす
ということです。
多くの人は、どこかで本文を二度読みしたり、返り読みしていたりします。
これらのロスが実際問題としては、かなり大きいわけです。
この二度読み、返り読みを無くすだけで、充分時間内に最後まで解ききれるようになります。
スキミングやスキャニングで情報が見つけられない場合、同じ場所を何度も行き来することになり、むしろ時間をロスすることになります。
それに、IELTSの問題は、設問と同じ単語を探したり、パラグラフの文頭を読むだけで正解が導けるような甘い試験ではありません。
本文全体を読まないのは、むしろ点を落とす原因になります。
目を早く動かすことに意識を向けるというのもあまり賛成しません。
意識を集中すべきは、英文の内容を理解することであって、目を早く動かすことではありません。
速度にばかり気を取られると、いつのまにか内容の理解の浅い、表面的な読み方になってしまいます。
そうするとスコアは伸びませんね。
では、その二度読み、返り読みを無くすにはどうしたらいいか?
ちょっと長くなったので、続きは次回の記事で書きたいと思います。
~今日のメールセミナー感想~
「今後のIELTSの学習にあたり、大変参考になりました」
初めまして。10日間メールを読ませていただいていた○○と申します。
現在、社内留学制度に応募するためにIELTSかTOEFLを受験するつもりなのですが、どちらが良いのかまだ決めかねておりまして、このたび、何かIELTSの学習法の参考になればと思い、メールセミナーの配信を希望した次第です。
毎日メールを拝読し、なるほどと思う部分がありましたので、感想としてお送りさせていただきます。
具体的に申し上げますと、以下のとおりです。
1.リスニングは主語と動詞を押さえる
→リスニングが苦手で、聞き取りが全くできないことに悩んでいたので、その点を意識するだけでも聴き取りが変わってくるのではないかと思います。
2.リーディングで二度読みしない
→結構読解に時間がかかっており、構文が難しくなると二度読みしてしまっているので、意識を変えたいと思います。
3.ライティングの点数は論理展開が大事
→意味の通る英語が書ければ良いと思っており、内容も重視されているということはあまり知りませんでした。
4.スピーキングは回答を準備する
→日本語でもプレゼンの原稿は作りますから、英語であればなおさら作って当然という当然のことに気がつきました。
今後のIELTSの学習にあたり、大変参考になりました。ありがとうございました。
これからもメールをいただけるということで、楽しみにしています。
IELTSの勉強方針を見直してみたい方は、こちらからどうぞ。
※最近、メールが届かないケースが増えています。注意事項をよく読んで登録してみてください。
それでは、また。